のものも・デミック

出現

街中に奇怪な物体が突然出現したとして, 聴衆はいろんな角度からそれを視界に納め, 感想を持つだろう.
他の意見を聞き入れるものもあれば, 一方的に話すだけのものもいる.
無視するものもあれば, 黙って心の中に仕舞い込むのみのものもある.
立ち位置を変えながら意見を変えるものもあれば, ひとところに止まって常に同じ意見のものもある.
別の街の住人はそもそもそれを気にも留めないかもしれないし, 別の街だからこその客観的な第三者の意見を持つかもしれない.

 

ある聴衆の場合

「行動すること自体」に失敗はない. 仮にそれが多くの仲間を傷つけてもだ.
私は, 失敗は「行動の内容自体」に帰属するものだと思う.
そもそも, 自他の境界をまたいで「正しさ」を議論するには限界がある.
同じ信念のシンパ間であればあるいは可能なのかもしれない. 
MC漢は「反省はしても後悔だけはしないぜ」と言っていた.
そうは思うものの, 夜から朝まで下らないYoutubeを眺め続けるのだ.
質量を持たぬウイルスもまた存在するのかもしれない.